今日は、二重括弧の使い方について。
二重括弧(『』のことね)を強調の用法で使っている方や、
通常の括弧(「」のことね)の代わりに使っている方は
存外多いようで、ことオンラインでは良く見かけます。
しかしながら、これらは正式な用法ではありません。
二重括弧の使用には、大きく分けて二つの用法があります。
第一に、括弧内にもう一つ括弧を付ける場合、
そして第二に、著書名を書く場合です。
これらについて、少し詳しく説明しましょう。
括弧内に括弧を付けるとは、文字通り括弧(「」)内の文章に、
もう一つ括弧(「」)を付ける事です。
例文を書いてみましょう。
例文:
彼女は大声でわめいた。
「あなたが言ったんでしょう、『うどんが食べたい』って」
……こんな感じでしょうか。
括弧内の括弧を二重括弧でなく通常の括弧で書く方もいますが、
これも間違いです。
次に、著書名を書く時。
これは簡単です。著書名を書く場合に、
その著書名を二重括弧でくくるだけです。
例文:
ここで、Fニーチェの著書『曙光』を紹介しようと思う。
こちらの用法は、小説などでは余り使いませんね。
専ら論文などを書く時に使います。
最近は、高校や中学でも論文を書いたりするようなので、
中学生や高校生の方も、二重括弧の使い方など、
肝に銘じて置くと良いかと思います。