私たち日本人が「神」と聞くと、
どうも如何わしい感じがするかと思います。
「何を非科学的な」なんていう人もいると思います。
しかしながら、「神」と言う概念は、
実は科学と極めて密接に関係している事柄なんです。
自然科学と言うものがあります。
これは言わずもがな「科学」のことなのですが、
「科学」においては、証明と言う事柄が、
きわめて重要な意味を持ちます。
さて、では此処で一つ証明の問題を出しましょう。
1+1=2であると言うことを証明して下さい。
……まあ、無理ですよね?
例えば、数学では1+1=2であると言うことは
自明の理である訳ですが、
これは便宜上そうなっているだけであって、
そうである事を証明する事は、恐らくどこの誰にも出来ません。
かの発明王エジソンは、子どもの頃、
1+1=1だと言う奇説を披露しましたが、
これも理論的には否定しがたいことです。
閑話休題。
自然科学では、証明が重要だと言いました。
証明を行なうためには、それを説明するためのものが必要です。
そしてまた、その為にはさらにそれを説明するものが必要です。
つまり、証明のためには証明が必要なわけですね。
では自然科学という分野において最高の価値とは何か?
それは、これ以上証明が必要ないもの。
つまり、絶対的な真理です。
そう、神ですね。
それ故、神と言う概念が幅を利かせたのは、
必然だったと言うわけです。
神とは、科学を証明するためのものとも言い換えられます。
神なんて非科学的だ。と言う考えもありますが、
それはいささか的外れでしょう。
前述したとおり、神は科学を証明するものであり、
科学が神を証明するのではありません。
科学的に言えば、神は否定も肯定も出来ない訳です。
言い換えるならば、神とはその存在理由ゆえに科学では
証明する事の出来ないものであり、
科学で証明できるものは神ではない、とも言えますね。
まあ、こんな所でしょうか。
……いつから此処はこんな真面目な事を書く場所になったんだ。
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